★Freeway★c1916-1930 スタンダード・チャイナ 「3184 アール・デコの黄色い花」形もアール・デコ。転写の線画を効果的に。Last One! コレクション

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商品情報


c1916-1930 Standard China “3187”


スタンダード・チャイナ
「3187 アール・デコの黄色い花」

もしかしたら1916年の第一号?

結構凝ったシェイプに斬新なデザイン

花びらの縁はエナメル顔料で

1949年からは「ロイヤル・スタンダード」

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英陶「スタンダード・チャイナ」(Standard China)が1916年から1930年の間に製作した「アール・デコの黄色い花」のトリオ。未使用の骨董品。これを含め2セット取り寄せ。
続けてスタンダードのトリオ3種を出品しましたが、今後1~2年は発見できないかもしれません。

名前は出品者が名付けました。パターン名が取り寄せた2客のトリオのカップ一個にだけ「3187」と、世を憚るように小さく印字されていました。このバックスタンプは資料の写真のどれとも違う。
「スタンダード・チャイナ」は、「チャップマン・ロングトン会社」(Chapmans Longton Ltd)が1916年にスタッフォードシャーのロングトンのアルバート工場で創業したボーンチャイナ窯の商号。1946年には「ロイヤル・スタンダード」に替わっていますから、スタンダードでのマークは似たようなもの2種しかありません。
このトリオのマークは掲載写真の如く、王冠下に名前を書いてあるぶっきらぼうなタイプ。通常は王冠頭に山形で商号が、下にMADE IN ENGLANDが印刷されています。このトリオのマークはあっさりし過ぎて「やる気」を感じさせない。それと王冠マークがとても小さい。この商号の期間がとても短いから、マークの違いなんかどうでもいいところですが、出品者はこれがスタンダード最初のカップだったかも知れないと勝手に想像しています。ドルトンなんかも王冠を頂いたライオンマークを最初に作った際には形が定まらなかったし、出品者が多く扱うウェッジウッド1950年代の「緑の壺のマーク」も前のマークと替わる最初の年には混乱が見られます。だから始まりの年、という推測。

もう一つ「始まりの年」説を補強するのが、この凝ったカップのシェイプです。縦になだらかに波打ったエッジ、逆円錐形のカップがそこでは四角形に収まっています。ソーサーの中心も四角のくぼみ。
如何にもアールデコという形ですが、型枠にボーンチャイナを流し込んで作るカップにしても、キッチリ仕上げるには少し面倒な形でしょう。まあ、力作。その後この形は修正され「普通」になっています。歩留まりが悪かったのか。
この黄色い花の模様は、転写(リソグラフのようなやり方の印刷)でグリーンの細い線を描いています。少し前のエインズレイ(Aynsley)のトリオでは薄く黒い転写の下絵に使う模様を主役として使っていて出品者は少し驚きました。下絵が広がって、カップの模様の多くを占めていた。
このトリオでは細い線をクッキリしたグリーンにして、花の茎や花びらの枠に使っています。当たり前に見えますが、転写の線をこのように前に出すのはエインズレイ同様、珍しい。それとこのグリーンには微かながら顔料の厚みを感じます。エインズレイもやや冒険的なやり方でしたが、転写の線の出し方、クッキリ感はこちらが勝っています。
1910年生まれの新しい窯ですが、アール・デコの英陶の競争が激しい時代に打って出ただけあって、どうやら蓄積した技術も豊富だったようです。ただこの転写も、その後使われたことがなかったように感じます。一発目だから張り切って、形も絵も凝ってしまった。その後が続かなかったのは、エインズレイ同様、「歩留まり」が悪くて製作が高くついてしまったためではないでしょうか。
頑張っただけあって、黄色とグリーンの地味な色使い乍ら、何処か斬新さを感じさせます。力作として評価すべきでしょう。

「スタンダード・チャイナ」は、「チャップマン・ロングトン会社」(Chapmans Longton Ltd)が1916年にスタッフォードシャーのロングトンのアルバート工場で創業したボーンチャイナ窯です。
Chapmans Longton Ltd、Albert Works、Longton、Staffordshire陶器のブランド名/商標でした。この会社はThomas C. Wild & Sonsの完全子会社で、創業は新しいものの、「ポット出」の会社ではありません。
Chapmans Longton Ltd.には、3つの既知のメーカーの商標がありました。「スタンダード・チャイナ」の商号は、1916年から1930年頃に使用されました。「ロイヤル・メイフェア」は別の商号で、1938年から1941年頃まで。「ロイヤルスタンダード」はおそらくこの会社で最もよく知られていました。この商号は、1949年頃から使用されています。
1897年にビクトリア女王のジュビリーを記念するチャップマンのカップ&ソーサーは、現在オーストラリアのシドニーにある「パワーハウス・ミュージアム」のレナード・コレクションの一部になっています。Chapman Longton Ltd.は、1916年から1969年にかけて、エレガントなRoyal Standardの記念芸術作品やその他のボーンチャイナアイテムを制作しました。
有名なパターンは、スコットランドの花のエンブレムに合わせて紫色のアザミを組み込んだ「スコットランドのエンブレム」です。アザミの模様がカップの内側と外側に現れた美しいパターン。
ロイヤルドルトンが、1969年以降、チャップマン・ロングトン社を吸収しました。

カップの高さ7.5cm、口径8.5cm。ソーサーの直径は14cm、スクエアなサイドプレートは縦横15.5cm。未使用で欠点のない骨董品。

ほかにもたくさん出品しています。ぜひご覧ください。


+ + + この商品説明は オークションプレートメーカー2 で作成しました + + +
No.108.001.002
xvpbvx

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